「わたしは太らない」という自信
ダイエットしようかな。
わたしがそんな言葉を口にすれば、「どこを?」「厭味か~」と一斉に口撃されるほど、わたしは素晴らしいプロポーションの持ち主でした。
わたしは食べても太らない。
動かなくても体型は永久にこのまま。
なぜか、そんな謂れのない自信を持っておりました。
そう、数年前までは。
40歳を過ぎたあたりから、おなかまわり、二の腕、太ももの周辺が、なんだか急に重くなって来ました。それでもまだ、この期に及んで、わたしは大丈夫、なんて、有り得ない自信を―――――
気のせいだよ。だって、そんなに食べていないし。
自分に言い聞かせつつも、現実はやはり、体重も、体型も、明らかに変わり始めていました。
妹には「プロレスラーみたいになって来たね」と笑われ、母には「それを中年太りと言うんだよ」とトドメの一発。
食べてるわけじゃないのに、加齢による基礎代謝の低下、なんですね。
今さらジタバタしたところで、育ってしまった余分なお肉はもう離れて行ってはくれません。
かと言って、このまま諦めたくありません。
ナイスなプロポーションはわたしの自慢だったはず。
このままオバサン体型にだけはなり下がりたくありません。
鏡を見ながら、現実の自分と、過去の自分が葛藤します。
手っ取り早く、燃焼系のサプリを摂ろう。
いやいや、そのまえにガードルで絞めつけよう。
そうすればすぐに元に戻る。
当時のわたしは本当に安易に考えていました。
このわたしが醜く太るはずがない。そう信じていました。
ところがその年の健康診断での体重測定。
なんと1年で4キロも増えていました。
え~、ヤバくない? ヤバ過ぎない?
血圧が上がるよりも、コレステロールが上がるよりもショックでした。
もちろん、4キロ増えたところで、健康的には何の問題もありません。肥満度も同年代の人と比べたらまだまだ痩せている部類です。
なのにわたしの中ではどうしても許せないのです。
ずっとモデルさんのような体型を維持していたかったのです。
サプリやガードルのような、安易な方法を試している場合ではないぞ!
わたしは本気で痩身エステに通う決意をしました。